自然

回転する種子:カラスムギの面白い生態について

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カラスムギ(麦)という植物の種は水に濡れると回転し、地面に潜っていくという面白い特技を持っています。

カラスムギは別名:燕麦(エンバグ)ともいい、外来種(といっても侵入は縄文時代)ですが日本全国に分布しており、4月頃に穂が実り、6月頃に種子が落ちます。

そして、カラスムギの種子は上の写真のように、平仮名の「へ」や「く」の字のような芒(のぎ)が付いています。バッタの脚みたいですね。

そして、この芒はよく見るとらせん状に捻じれており、水分を含むとその捻じれが元に戻ろうとして回転し、乾燥すると元の形に戻ります。(これを乾湿運動といいます)

乾湿運動により、実の部分を支点にして1秒間に一回転ほどのスピードで回転し、ドリルのようにして土の中に潜っていきます。さらに、実の部分は毛が逆向きに生えているため返しのようになっており、一度土に潜った種は元に戻りにくくなっています。

実際は全ての種が成功するわけでないのですが、潜り込みに成功したカラスムギは1cmくらいまで土に潜り込めるそうです。

 

また、米村でんじろう先生のYouTubeチャンネルでもカラスムギを紹介されており、実際にカラスムギを口に含めると、回転しながら喉の奥の方に進んでいき、飲み込まざるを得なくなってました(笑)。

 

他にもYouTubeで「カラスムギ 回転」と調べると回転するカラスムギの動画を見ることができますし、カラスムギは日本全土に分布していますので、興味を持たれた方は自分の目で確認してみるのも面白いと思います。

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